上質な空気がもたらす健やかな暮らし。
人にとって多くの時間を過ごす室内の「空気の質」が体に与える影響はとても大きなもの。だからこそヴァルトは何よりも優先して「上質な室内空気環境」を整えるべきだと考え、徹底的にこだわっています。
空気の質にまでこだわった結果、生み出される室内空間は安心してくつろげる上質な環境。健やかで、まるで自然に癒やされているような心地よさを感じられます。
室内の空気をクリーンに保つ主な工夫・対策
室内環境を左右する具体的な要素としては、一酸化炭素、(主にシックハウス要因の)化学物質、ホコリ・ダニ・カビ・バクテリア・ウイルスなどのハウスダスト、温度・湿度、臭い、空気の流れ・ゆらぎ、などがあります。
上質な室内空気環境を実現するにはこれらの要素を排除するための対策が必要です。そのためにヴァルトではあらゆる面から工夫・対策を施しています。
シックハウス対策
- 有害物質による空気汚染を防ぐため、安心・安全な自然素材を厳選。法の規制を守るだけでなく、それを超えた高いレベルでの安全性を目指しています。
- 適材適所に使用することで素材の持つ調湿・浄化・消臭などの優れた性能を最大限に引き出し、空気の質の向上に生かしています。
- 適切な換気で空気の汚染やよどみを解消し、クリーンで快適な空気環境を保ちます。
結露・ハウスダスト対策
湿気や結露はハウスダストの原因となるカビやダニなどの発生につながります。また、エアコンなどの送風を伴う空調設備はハウスダストの飛散を引き起こし、室内空気を汚します。
- ヴァルトでは透湿性・吸放湿性を持つ素材を厳選使用することで、建物全体に呼吸性能・調湿機能を持たせています(ブレサビリティの保持)。
- 木質繊維断熱材、標準装備のパネルヒーター、適切な換気が健康的で快適な空間づくりとブレサビリティの維持に貢献します。
- 空調が原因の室内空気汚染の可能性は皆無。パネルヒーターは遠赤外線効果もあり、健康的で上質な室内空気環境の実現・維持に最適です。
安心・安全な自然素材を厳選
ヴァルトは自然素材こそが私たちにとって最も安全で安心できる建築材料だと考え、積極的に取り入れています。基本的に化学物質を発散させるような素材や塗料は使用せず、適材適所に使用することで素材の性能を最大限に引き出しています。
- 自然素材を用いる主な理由・メリット
- 有害物質含有の可能性が極めて少ない素材が多く、厳選することで室内空気汚染の可能性をゼロに近づけられます。
- 歴史の浅い建材と比較すると使用実績が豊富なものが多く、安心・安全度で優れています。(例:木材、紙、草、タイル、石、土など)
- 質感や感触、発生する香りも優しいものが多く、素材独特のぬくもりや肌触りはリラックスや心身を癒やす効果が期待できます。
- 調湿・浄化・消臭など素材自体が優れた性能を持っており、素材を厳選して適材適所に使用することで室内の空気環境を整えてくれる効果が期待できます。(例:空気中の湿度を一定に保つ働き、空気中にある有害物質を吸着する働きがあるなど)
- 木質繊維断熱材は、外部から有害物質(花粉、粉塵など)が侵入しないための気密性にも優れています。
優れた性能を持つ木質繊維断熱材
木質繊維断熱材は木の優れた性質がそのまま生かされており、他の断熱材には例をみないバランスのとれた室内気候を実現します。ヴァルトではその中でもさまざまな要素に配慮されたパヴァテックス断熱材を国内でもいち早く採用し、全仕様で用いています。
パヴァテックス断熱材は、透湿性・吸放湿性といった木の優れた性能を保持しつつ、高い断熱性に加え施工性や気密性の向上も実現できる優秀な素材。透湿性のある建築物の基盤となり、室内の温熱環境および相対湿度の安定化に貢献します。
結露問題を解決する鍵、呼吸性能「ブレサビリティ」
湿気(結露)は人にも建物にも大敵で、しっかりとした対策が必要です。過多な湿気の停滞は壁内結露の発生につながり、放っておくと室内はカビやダニの温床となりそれらが原因となるアレルゲンの発生など健康に悪影響を及ぼすだけでなく、最終的には建物の腐食が生じることになります。
ヴァルトでは、結露対策として建物の呼吸性能に着目し、木質繊維断熱材をはじめとする透湿性・吸放湿性を持つ素材を厳選使用することで建物全体に呼吸性能・調湿機能を持たせており、これを「ブレサビリティ(Breathability)」と呼んでいます。
ブレサビリティは、空気のみを対象にした呼吸ではなく水蒸気(湿気)・水の透過性・吸放湿性を含む包括的な呼吸性能を維持させる考え方です。空気と湿気は密接な関係にあるので風通しなども視野にあります。
※呼吸性能とは、一般的に使われる「呼吸」だけでなく水蒸気(湿気)や水そのものの移動性能(バランスの変化)を指しています。
- ブレサビリティの主な特徴・メリット
- ブレサビリティを保持した住まいは、建物自体が自然に湿気をコントロールします。湿度が高くなると湿気を吸い、乾燥しているときは湿気を放出。室内の湿度を一定に保つよう、建物全体の湿気は必要に応じて吸放湿されます。
- ヴァルトの家は素材全てに透湿性を持たせており、湿気の排出は内側・外側、両面かつ全面で行われるため、高い排出効率が望めます。
- 湿気の停滞を防ぐことができ、過多な湿気の停滞が原因で生じる結露の可能性を軽減します。
- カビやダニなどの発生・増殖の抑制につながり、上質な室内環境を創り出す助けとなります。
これからの住まいにおいて高断熱・高気密化は必須ですが、壁内結露の危険性が増すため、高断熱・高気密の家こそしっかりとした結露対策が必要です。ヴァルトは独自の技術で呼吸性能(ブレサビリティ)を損なうことなく高い断熱性・気密性を備えた住まいを実現しています。
パネルヒーターで実現する健康的な空気環境
室内環境の質や快適さなどは使用する空調設備によっても大きく変わります。ヴァルトでは揺らぐことのない上質な室内空気環境を実現するため、ピーエス社のパネルヒーター(ラジエータ型放射暖房)を採用し、標準装備しています。※パネルヒーターの冷房バージョンはオプションです。
- パネルヒーターの主な特徴・メリット
- 住まいの要所々に設置したラジエータに比較的低温の温水を循環させることで部屋や建物全体を暖める方式の暖房設備。
- やけどの心配がなく、外気温に緩やかに追従する身体に優しい安定した暖かさで、子供や年配の方などにも安心。十分な体感温度を得られるほか、遠赤外線効果も。
- 送風による室内空気のかくはんを伴わないためハウスダストの飛散を引き起こすことがなく、空調が原因の室内空気汚染の可能性は皆無です。
- 空気ダクトなどの(送風経路内の)汚染による空気汚染の可能性もほとんど皆無。また、運転音や振動、臭いもありません。
- 少ないエネルギーで家中を安定した温度・湿度に保てるだけでなく、寝室や脱衣所など各部屋に合わせて微妙な温度調節も可能。誰もが安心して過ごせる健康的で快適な住環境を実現できます。
躯体での温度差は結露の発生につながるほかヒートショックなど人の健康にも大きく関わりますが、パネルヒーターは家中を理想的な温度・湿度に保つことができます。そして何より衛生的不安が皆無で、安心してくつろげる快適な空間が実現できる点も大きなポイント。空気の質や結露抑制の面では厳選した素材の持つ消臭・殺菌作用のほか、調湿作用などブレサビリティとの相乗効果も期待できます。
ヴァルトは空調設備も含めてトータルコーディネートすることで、どんなときでも変わらない心地よさ、心から安心してくつろげる住まいを提供します。
適切な換気でクリーンな空気環境を保つ
クリーンな空気を保つには、自然換気のほか機械換気で空気の入れ替えを行うことも大切です。換気システムは建築基準法で設置が義務付けられていますが、ヴァルトの家も仕様に合わせて適切な換気システムを導入しています。
- 機械換気の必要性・主なメリット
- 室内の二酸化炭素濃度の上昇・酸素の減少を改善します。
- 室内の有害物質を屋外に排出し、新鮮な外気を取り入れる(室内での揮発性有機化合物などの濃度上昇を防ぐ)ことができます。
- 外部からの有害物質(花粉、粉塵、害虫など)を防いで新鮮な外気を取り込むことができます。
- 空気のよどみの解消、熱や湿気の排出、臭気の希釈に役立ちます。
空気と湿気は密接な関係にあり、ブレサビリティの維持には風通しなども考慮する必要があります。換気システムはブレサビリティをサポートし、結露の可能性の軽減とクリーンで健康的な空気環境を保つために役立ちます。