社長コラム

ヴァルトの家の性能や家づくりについて具体的に紹介します。

住宅のエネルギー消費量 「予測」と「実際」

長野県条例、建築物環境エネルギー性能検討制度(平成27年4月1日から)により、長野県内で住宅を設計・建築する場合、設計・建設業者は建築主に対して環境エネルギー性能および自然エネルギー設備導入の情報提供を行い、建築主がその内容を検討することが義務化されています。
ヴァルトではこれを受け、エネルギー消費量の上限を約束をしています。

自社で施工した新築住宅について、実際に生活した際の光熱費が、引き渡し前に提示した想定額を上回った場合、超過分の費用を、引き渡しから3年間ヴァルトが負担するという補償サービスを行っています。
 

※環境エネルギー性能の説明には実際の設計プランを基にした断熱性能・気密性能・消費エネルギー燃費・室内温熱環境などのシミュレーションが含まれ、この説明自体が家全体の仕様説明の一部に該当します。
 
※ヴァルトが施工する全ての新築住宅が対象です。設計完了後、住宅の省エネ性能を公的な評価指標を基に試算し想定される光熱費などを事前にお伝えします。また、詳細については事前にお客様と弊社で取り決めを行います。

最近の「環境性能コミットメント」の実例を以下に紹介します。

①エネルギー消費量試算結果(環境エネルギー判定結果)
環境性能コミットメント=「エネルギー消費量の上限を約束」

これは、県条例指定の試算プログラムより算出された数値(試算)です。

②環境性能コミットメント
環境性能コミットメント「住宅のエネルギー消費量を予測しその数値を補償しています」

③買電・売電・発電データ(実測)


表-1は、電力会社の計測(伝票)の集計と、太陽光発電パネルシステム計測の集計2重の集計ですが、3ヶ月程期間がずれていても集計結果は概ね同じと見て良さそうです。

④考察

◆消費電力
a 買電の合計 a.は5,835kWh/(戸・年)。一次エネルギーは56,950MJ/(戸・年)
一次エネルギー性能判定プログラムの結果92,464MJ と比較して38%削減されていることになります。
要因を次のように考察できます。
・ パッシブデザインにより冬の日射取得、夏の日射遮蔽がなされている。
・ PAVATEX(木質断熱材)の特質である蓄熱・遮熱の効果。
・ お施主様の省エネ努力
 
◆ ゼロエネ(ZEH)
ZEH の定義は様々ですが次のように考えることができます。
売電>買電であれば、太陽光で全消費電力をまかなうことになる。
表-1のデータにより買電5,835kWh>売電5,215kWh となりZEH は達成していないがNearlyZEH に該当すると考えられます。
 
◆ 太陽光発電
発電・売電とも一次エネルギー性能判定プログラムの計算値より大きい。
 

◆ 世界基準であるパッシブハウスとの比較
単位kWh/㎡

パッシブハウス基準 川中島の家(小野邸) A様邸
冷暖房負荷 15 28 23
一次エネルギー消費量 120 156 134

 

参考 パッシブハウス性能基準
・ 冷暖房負荷が15kwh/㎡以下
・ 一次エネルギー消費量(家電も含む)120kwh/㎡・a 以下
・ 気密性能として50 ㎩の加圧時の漏気回数0.6 回以下