社長コラム

2015.07.07社長コラム

体感温度と省エネ性能

住宅などの室内環境を評価する表現のひとつに「暖かい」「寒い」というものがあります。一般的な使われ方としては、個々の主観的な表現のように思います。人それぞれ、また状況によりモノサシが違うので客観的評価にはなりにくいといえます。

客観的な評価では、室温で評価することが多いのですが、住む人にとって実際に重要なのは体感温度になるのではないでしょうか。
体感温度と室温の違いは、前者が人が感じるであろう温度なのに対し後者は物理的な温度を表します。 住む人にとって良い環境か否かは単純に室温ではなく、体感温度で評価するのが自然です。しかしここでいう「体感温度」とは、人それぞれの千差万別な感じ方による主観的な表現ではなく、統計的根拠によるより客観的な理論的温度です。
その体感温度とは、室温の他に放射温度と気流など多くの要素が関係します。

放射温度とは、太陽熱を地球上でも直接感じるように、熱源から放射され直接人や物体に直接作用する熱の温度です。
同じように、窓のガラス面(室内側)などのから直接放射される熱は、単板ガラス(1重)の場合は外気に近い温度が室内側に放射されるわけです。その放射温度が冬期など室温より低い場合(冷放射)はその時の室温より低い体感温度となり、その放射温度が夏期など室温より高い場合(暖放射)は体感温度がその時の室温より高くなります。

このように放射温度は体感温度向上には欠かせない要素なのです。 また窓ガラス面から冬期間冷放射がある場合はエネルギー損失が生じています。つまり窓ガラス面が室温に近いほどエネルギー損失が少ない状態と言えます。ペアガラス(2重)トリプルガラス(3重)と段階的に向上するのは言うまでもありません。ただしそこにも条件があります、同じトリプルガラスでもその制作仕様によっては性能の差が生じる場合があります。

どのくらいのレベルの良い環境を目指すかにもよりますが、暖かい、寒い、と単純に表現する場合、その中身を具体的に分析しないと、本当の比較にはならない場合がほとんどです。体感温度の比較をする場合、幾つもの要素が関係するので、関連する様々なデータを使用し評価することになります。

そして、外気温の影響を受けにくい冬暖かでかつ夏涼しい基本性能の家は、同時に省エネ性能も備えていいる場合が多いといえます。

体感温度

※ 図では分かりやすくするために単純な試算をしていますが、実際には部屋のどの位置に立つかでも体感温度は違ってきます。図のような環境で窓側に立つとより寒く感じてしまうでしょう。天井付近の室温と、床付近の温度の差が大きいことでも、体感温度は違ってきます。その場合温度差を少なくするために、室内空気をかくはんさせようとすると、気流が発生しその気流による体感温度低下の可能性も生じます。


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